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地震・石綿・マスク支援プロジェクト

2017地震・石綿・マスク支援プロジェクトin神戸

2017/01/15
1995年に甚大な被害を及ぼした阪神・淡路大震災による建物の倒壊や解体作業で飛散したアスベスト(石綿)の危険性を伝え、今もなお残るアスベスト建材が使用された建物の解体・撤去による人的被害の防止を啓発するため、当センターと中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会のメンバーら有志約20名が1月15日、神戸・三宮(神戸市中央区)に集まり、啓発チラシと防じんマスクを配った。
当日は気温2℃という厳しい寒さで、雪がちらっくなか、午前9時過ぎにはメンバーらが現地に集合し、10時から「2017地震・石綿マスクプロジェクトin神戸」と称して、「防じんマスク」と「啓発チラシ」1000枚を配布。通行する人々ヘアスベストの危険性を知ってもらい、過去の話として終わったものではなく、現在、そして未来においても深刻な健康被害が生じる恐れがあるとして、アスベストを吸わないための対策がこれからも求められることを訴えた。
ゲストとして、兵庫県マスコット「はばタン」が登場。大人だけでなく、通行する子どもたちにもアスベストという危険物質を知ってもらい、震災等災害時のアスベスト粉じんから適切に身を守ることの重要性や、日常生活において、身の周りの建物のどこにアスベストが使われているのか把握する大切さ、そして、家庭・学校・地域ぐるみで災害発生時にアスベストを吸い込んでしまわぬよう、防じんマスクを備蓄する必要性があるということに関心を持ってもらうことができた。
また街宣マイクを通して、有志メンバーらは、阪神・淡路大震災で建物の解体やがれきの処理に携わった労働者4名が中皮腫発症により労災認定されており、今後も発症者が増える可能性があることを警鐘した。
さらに、2016年4月16日に発生した熊本地震においても、一般家屋にアスベストを含む建材が広く使用されているため、解体工事が予定通りに進まない現状を伝え、災害発生後にアスベストのばく露をいかにして防いでいかなければならないかということを強く訴えた。
阪神・淡路大震災から22年を迎え、震災による教訓が徐々に風化していくなか、地震大国日本ではいつ、どこで地震が起きるかわならない。備えあれば憂いなし。防じんマスクを備蓄して災害発生によるアスベスト粉じん被害の拡散を防止しよう!この思いをスローガンとして、今後も地震・石綿・マスク支援プロジェクトの活動を全国へ広げていく取り組みを引き続き行っていきたい。