◇兵庫労働局　認定件数が753件に

兵庫労働局管内の新型コロナウイルス感染症による労災請求件数・決定件数・支給件数について、兵庫労働局に情報の提供を依頼したところ、8月27日現在の集計表の提供を受けることができた（別紙参照）。

8月27日時点の請求件数は972件（うち遺族請求8件）、決定件数は756件（同4件）、支給件数は753件（同4件）となっている。決定件数と支給件数に3件の差がある。労働災害と認められなかった事案が3件あったということである。

7月30日時点と比べると、約１ヶ月間で請求は64件増え、決定件数も112件増え、支給件数も112件増えている。
 

	7月30日時点	8月27日時点	増減
請求件数	908	972	64
決定件数	644	756	112
支給件数	641	753	112

業種別に見ると、「医療従事者等」の方からの請求件数は806件、決定件数は637件、支給件数は637件となっている。なかでも「医療業」の方は、請求件数が483件、決定件数は428件、支給決定は428件となっており、全体の8割強を占めている。

「医療従事者以外」の方からの請求件数は164件、決定件数は119件、支給件数は116件となっている。業種別で支給件数が多いのは、「社会保険・社会福祉・介護事業」の37件、「医療業」の21件、「製造業」の18件の順となっている

兵庫県内の感染者数は、8月27日時点で62,030人となっているので、労災請求された方はその僅か僅か1.5％である。

仕事や通勤が原因で新型コロナウイルスに感染した方は、ぜひ労災保険の請求を行って欲しい。事業主が労災請求用紙への証明を拒んでも、申請手続きは可能です。また新型コロナウイルスによる後遺症に悩んでいる方も多い。そうした方についても、ぜひ相談して欲しい。